縦型パワーMOSFET
パワエレの主役を担うパワーMOSですが、スイッチングによる電圧変換が主たる役割ですので、損失は極力少ないことが望ましいです。
よってONの時の抵抗は小さいことが望まれています。
今まで説明してきたMOSは横型MOSでしたが、横型ですと素子のごく表面の部分に電流が流れるため、抵抗が大きくなってしまいます。
よって低ON抵抗のためには、縦型のMOSFETが用いられます。
プレーナゲート型のMOSFETを図示します。
ドレインが下面にありソースが上面にあります。ゲートに電圧を与えることによりp層の一部がn層のようになり、電流が流れるようになります。
横型MOSと比較して、電流経路が広いことが分かります。
パワエレ関係ですと、やはり縦型のMOSFETを見る機会が多いような気がしています。
このあたりの説明は、トラ技の記事が分かりやすかったのでご参考まで。
http://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2004/08/p139-140.pdf