ykondo813’s diary(旧パワエレ・EMC日記)

高周波、電磁気学、電気回路について勉強したことをまとめたものです

2010-01-01から1年間の記事一覧

複素誘電率と誘電正接について

高周波の電磁現象を考える際には、誘電体の損失を考慮する必要があります。 特に高速に情報を伝送する伝送線を考えた場合、誘電体による損失は無視できません。誘電体における損失にて良く出てくるのは誘電正接(tanδ)という考え方です。Wikipediaでは回路…

SI 参考ページ

EMCのシミュレーションをやっていると、どうしてもSI(シグナルインテグリティ)の話が出てきます。Web上では、以下のページが参考になります。 信号がどのように伝わるのか、を主眼に書かれていますので、電磁波を意識しながら理解したい人に向いていると思…

縦型パワーMOSFET

パワエレの主役を担うパワーMOSですが、スイッチングによる電圧変換が主たる役割ですので、損失は極力少ないことが望ましいです。 よってONの時の抵抗は小さいことが望まれています。今まで説明してきたMOSは横型MOSでしたが、横型ですと素子のごく表面の部…

パワーMOSFET メーカーのページ

パワーMOSFETの勉強ができそうな、メーカーのページをメモしてみました。ルネサス http://documentation.renesas.com/jpn/products/transistor/apn/rjj05g0003_power_mos.pdf東芝セミコンダクタ http://www.semicon.toshiba.co.jp/shared/doc_pdf/com_pw-mos…

ゲート電圧とMOSFET内蔵ダイオード

MOSFETは電界をかけると、チャネルが反転して導通することができます。 電界はチャネルとゲートに電位差を与えることにより与えます。この場合、4端子のMOSFETとなります。4端子目はバルクと呼ばれたりするようです。ソース端子をp層半導体と同電位となるよ…

パワーMOSの動作原理

パワーMOSFETについて書きたいと思います。パワーMOSFETは、要は高速でON/OFFを制御できるスイッチのことです。 高速でスイッチをON/OFFすることで電圧を可変で制御することができるため、身の回りの様々な機器で使われています。同じような機能を持つ素子と…

N+とかn-とか

パワエレをやると、必ずパワー半導体の特性が重要になってくるようです。 特にEMCをやると、パワー半導体の特性によって電流・電圧の立ち上がり方が変わり、立ち上がり方次第で高周波ノイズの出方が変わるので、気に掛ける必要があります。というわけで、パ…

パワエレとかで始めてみます

初めまして。ykondo813です。SEとして働いていましたが、ものづくりに憧れてメーカーに転職し、パワーエレクトロニクス周りのEMCの仕事をすることになりました。とはいうものの、実際のハードウェアについての知識が乏しく、ネットで調べても内容が専門的な…